自分の仕事なら説明できるのに、ホームページに載せる文章となると手が止まる。「幅広く対応」「丁寧なサービス」と書いてみても、どこか他社と似てしまう。サービス紹介でよく起きる悩みです。
この場合、いきなり上手な文章を作るより、お客様が判断するための材料を集めることから始めると整理しやすくなります。AIは、その材料を並べ替えたり、伝わりにくい部分を質問したりする補助に使えます。今回は、白紙からサービスページを作る際の5つの質問と、依頼文の例を紹介します。
書けない原因は、言葉の問題だけではない
仕事に慣れているほど、専門用語や社内の呼び方が当たり前になります。一方、初めて依頼する人には、どこまで頼めるか、何を準備すればよいかもわかりません。この前提の違いが、説明のわかりにくさにつながります。
たとえば「チャーター便に対応」という一文を読んでも、依頼経験がない人は、自分の荷物を運んでもらえるか判断できないかもしれません。サービス名を説明するだけでなく、どんな場面で役立つかを伝えることが大切です。

質問1:どんな人が、何に困って相談しますか
「法人・個人を問わず」だけでは、読者が自分のことだと感じにくくなります。最近の相談を振り返り、依頼前に困っていたことを具体的に書き出します。実在のお客様の名前や詳細を載せる必要はありません。
運送なら「急ぎの部品を届けたい」、清掃なら「退去前に水回りをまとめて整えたい」など、相談の場面を言葉にします。ただし、例に出す用途が実際の対応範囲に含まれているかは確認してください。
質問2:何を、どこまで引き受けますか
サービスの名前より重要なのが範囲です。作業に含む内容、追加相談になる内容、対応できない条件を分けます。「何でも対応」と書くより、範囲がわかるほうが、お客様も相談しやすくなります。
| 整理する項目 | 書き出す材料 |
|---|---|
| 基本の対応 | 通常の依頼に含まれる作業と対象 |
| 条件付きの対応 | 現場確認や別途見積もりが必要になるケース |
| 対象外 | 引き受けられない作業や設備、地域など |
| 事前に必要な情報 | 数量、寸法、写真、希望日など、判断に必要なもの |
条件をすべて本文に詰め込む必要はありません。重要なものはサービスページ、個別の疑問はFAQなど、情報の置き場所も考えます。
質問3:なぜ、その進め方にしていますか
「丁寧」「安心」「高品質」は大切な姿勢ですが、それだけでは違いが見えません。作業前の説明、確認する項目、提案の順番など、行動に置き換えてみます。
たとえば「最初に現状と希望を聞く」のは、不要な作業を増やさないためなのか、仕上がりの認識を揃えるためなのか。理由まで書くと、仕事への考え方が伝わります。実際に行っていない工程を、文章を良くするために足すのは避けましょう。
質問4:依頼すると、次に何が起きますか
問い合わせたらすぐ契約になるのか、見積もりの前に何を聞かれるのか。初めての人には、その流れも判断材料です。問い合わせ、内容確認、見積もり、日程調整、作業というように、実際の順序を並べます。
「無料相談」「即日対応」などの言葉を入れる場合は、適用条件も確認します。営業時間や混雑状況で変わるものを、常にできる約束として書かないようにしましょう。
質問5:お客様が、依頼前に迷うのはどこですか
料金、納期、対応エリア、準備するものなど、実際によく聞かれる項目を挙げます。すべてに確定した答えが出せなくても、何を確認すれば案内できるかは説明できます。
「料金はお問い合わせください」で終える場合も、費用が変わる条件や、見積もりに必要な情報を添えると、次の行動がわかりやすくなります。
AIには、完成原稿より先に「不足する質問」を頼む
5つの質問に短く答えたメモを用意し、AIに読みやすい順序へ整理してもらいます。材料が不足しているときは、推測で埋めず、担当者に確認する質問として出してもらうと使いやすくなります。
以下のメモをもとに、ホームページのサービス紹介を整理してください。まず、初めて依頼する人が判断するために不足している情報を、質問として5つ以内で挙げてください。その後、確認済みの材料だけで「相談される場面」「対応内容」「進め方と理由」「依頼前の確認事項」の構成案を作ってください。実績、資格、対応地域、料金、納期、保証は追加しないでください。抽象的な強みは、根拠となる具体的な行動がある場合だけ表現してください。
公開前の事業計画や顧客情報を入れる必要はありません。利用するAIのデータ取扱条件と社内ルールに沿って、入力する材料を選びます。
仮の例:「丁寧な対応」を、仕事の説明へ
以下は架空の住宅リフォーム会社を想定した文章例です。実際の施工実績ではありません。
修正前:お客様に寄り添い、丁寧で安心なリフォームをご提供します。
修正後:使いにくい場所と、今のまま残したい部分を最初に伺います。現地確認後、必要な工事と選べる仕様を分けてご説明。ご予算と暮らし方を照らし合わせながら、工事の範囲を決めていきます。
修正後の文章では、何を聞き、何を説明し、どう決めるかが見えます。この進め方を実際に行っているなら、抽象的な言葉を増やさなくても仕事への姿勢は伝わります。AIが出した文章を、普段の対応と照らし合わせることが最後の確認です。
まず1サービスを、初めての人の目で読み直す
フルコンテンツでは、AIで文章を増やすこと自体より、事業の内容を整理して、お客様が判断できるホームページにすることを大切にしています。専門的な説明をやさしくする作業と、実際の仕事に合っているかを確かめる作業を組み合わせて仕上げます。
最初から全サービスを書き直す必要はありません。よく相談されるものを1つ選び、5つの質問に答えてみてください。「頼めること」と「次にすること」が初めての人にもわかるなら、サービス紹介の土台は整っています。