ホームページを作るとき、「まずは1ページでよいのか」「サービスごとにページを分けるべきか」で迷うことがあります。決める基準は、会社の規模だけではありません。訪れる人が知りたいことを、無理なく見つけられるかが大切です。
ここでは、小さな会社や個人事業主に向けて、1ページ構成と複数ページ構成の選び方を紹介します。以下の構成例は架空の事業を想定したもので、制作実績や特定プランの仕様ではありません。
最初に決めたい3つのこと
- 誰に見てもらうか:初めて来店する人、依頼先を比較する人、採用への応募を考える人など、主な読者を決めます。
- 読んだ後に何をしてほしいか:電話、予約、問い合わせ、資料の確認など、中心となる行動を一つ選びます。
- 判断に必要な情報は何か:サービス内容、料金の考え方、対応地域、事例、会社情報などを書き出します。
この一覧を作ってからページを分けると、内容の薄いページを増やしたり、必要な説明を無理に削ったりすることを避けやすくなります。相談前の材料整理は、制作を頼む前に整理しておきたい5つのことでも紹介しています。ここからは、1ページにまとめるか、ページを分けるかに絞って考えます。

1ページ構成が合いやすいケース
主なサービスと読者が絞られ、来店や問い合わせまでの説明を一つの流れで読める場合は、1ページ構成を検討できます。事業紹介の情報を上から順にまとめるので、開業時など、掲載材料がまだ少ない段階でも整理しやすい形です。
例えば、予約制の小さな花店なら、次の順序が考えられます。
- どんな花を、どんな機会に用意する店か
- 花束やアレンジメントの内容と注文条件
- 実際の商品写真と、店の特徴
- 注文から受け取りまでの流れ
- 所在地、営業時間、よくある質問
- 予約・問い合わせ先
ページ上部に各項目へ移動する目次を置き、説明を読んだ場所から予約先へ進めるようにします。ここでいう1ページ構成は、主な事業紹介をまとめる形です。プライバシーポリシーなど、運用に応じて必要な情報を別ページに置くこともあります。
注意したいのは、内容を増やしすぎることです。長い料金表、多数の写真、採用情報まで詰め込むと、スマートフォンでは目的の場所へたどり着くのに手間がかかります。目次を付けても探しにくい場合は、分割を検討しましょう。
複数ページ構成が合いやすいケース
サービスごとに読者、依頼条件、説明する内容が違う場合は、それぞれのページを用意すると案内しやすくなります。営業先へ特定のサービスのURLを送りたい場合や、詳しい事例を継続して掲載する場合にも向いています。
例えば、家庭向けと事業所向けの清掃を行う架空の会社なら、次の構成が考えられます。
- トップ:会社の概要と、家庭向け・事業所向けの入口
- 家庭向け清掃:対象の場所、作業内容、料金の条件、依頼方法
- 事業所向け清掃:対象施設、対応できる作業、相談から実施まで
- 事例:掲載許可を確認した写真と、実際の作業内容
- 会社案内:会社情報、対応地域、仕事への姿勢
- お問い合わせ:相談に必要な入力項目と連絡先
トップページに説明をすべて繰り返す必要はありません。各サービスの違いを短く伝え、詳しいページへつなぎます。個別ページから来た人も会社情報や問い合わせ先へ進めるよう、共通のメニューを整えます。
| 確認する項目 | 確認のポイント |
|---|---|
| 1ページを検討 | 主なサービスと読者が絞られ、相談までの説明を一つの流れにまとめられる |
| 複数ページを検討 | サービスごとに対象や条件が違い、個別のURLで案内したい |
| 増設を検討 | 新しいサービスや事例が増え、一つのページでは探しにくくなった |
検索対策は、ページ数だけで決めない
ページが多ければ検索で上位になる、という保証はありません。GoogleのSEOスターターガイドでも、利用者と検索エンジンが関係を理解しやすい、論理的なサイト構成が勧められています。
分ける場合は、一つのページで何を説明するかを明確にし、その内容に合うタイトルと見出しを付けます。同じ説明を少し言い換えただけのページを増やすより、実際の依頼条件や具体例を充実させましょう。
ページを増やすタイミングの見つけ方
最初から将来の事業をすべて載せる必要はありません。公開後、次のような変化が出てきたら、構成を見直す目安になります。
- 新しいサービスが増え、既存の説明では違いを伝えにくい
- 同じ質問が続き、申し込み前に説明したい条件が増えた
- 事例が蓄積し、種類ごとに探してもらう必要が出てきた
- 採用や法人相談など、別の読者向けの案内が必要になった
増設時は、元のページから新しいページへのリンクを置き、重複した料金や条件を整理します。URLが変わる場合の案内や、既存リンクの確認も制作担当者と相談します。ページごとの更新担当と確認資料を決めておくと、情報の食い違いを防ぎやすくなります。
よくある質問
1ページなら必ず安く作れますか?
費用はページ数だけでなく、文章や写真の準備、デザイン、機能、公開後の対応範囲でも変わります。必要な内容を整理してから見積もりを確認しましょう。
後から複数ページにできますか?
現在の仕組みや契約内容によって、追加方法と必要な作業が変わります。増やす予定がある場合は、最初に想定する内容を制作担当者へ伝えると検討しやすくなります。
AIにページ数を決めてもらってもよいですか?
構成案を出す補助として使えます。ただし、実際のサービス、読者の疑問、更新できる範囲と合っているかは人が確認します。AIが提案した項目をすべて採用する必要はありません。
必要な内容から、無理のない構成へ
まずは「誰に、何を伝え、どこへ進んでもらうか」を整理しましょう。ページ数や機能の対応範囲は個別のご相談となります。サービス内容と料金・プラン、よくある質問をご覧いただき、迷っている段階でもお問い合わせからご相談ください。